問い合わせ対応の属人化をなくす方法|担当者しか答えられない質問を接客AIに任せられる形にする手順
問い合わせ対応が特定の担当者に頼りきりになっている状態を解消する手順を解説します。担当者の頭の中にある答えを書き出し、誰でも、そして接客AIでも答えられる形に整える進め方をまとめました。
「この質問は、あの人に聞かないと分からない」。問い合わせ対応がこうした状態になっていると、担当者が休んだ日や忙しい時間帯に、返信が止まってしまいます。問い合わせ対応の属人化は、少人数のお店や会社ほど起きやすいものです。この記事では、担当者の頭の中にある答えを書き出し、誰でも、そして接客AIでも答えられる形に整える手順を紹介します。
属人化が起きているサイン
次のうち、いくつ当てはまるかを確かめてみてください。
- 特定の担当者が休むと、返信が翌日以降に回る
- 同じ質問なのに、答える人によって案内の内容が違う
- 「前にどう答えたか」を、担当者の記憶に頼っている
- 新しく入ったスタッフが、問い合わせに答えられるまで時間がかかる
2つ以上当てはまるなら、答えを書き出す作業から始める価値があります。
属人化が続くと起きること
属人化そのものは、担当者が仕事をよく知っている証でもあります。それでも、そのままにしておくと、担当者に問い合わせが集中して本来の仕事が進まなくなったり、担当者が辞めたときに答え方が分からなくなったりします。お客様から見ても、聞く相手によって答えが変わるのは不安のもとです。
手順1|担当者に聞きながら書き出す
まず、よく答えている人に、最近の問い合わせを一緒に見返してもらいます。書き出すのは、次の4つです。
| 書き出す項目 | 例 |
|---|---|
| 質問 | 「当日の変更はできますか」 |
| 答え | 「前日までならできます」 |
| 答えの根拠 | お店で決めているルール、公開している案内 |
| 例外 | 「混み合う日は前々日まで」など |
担当者にとっては当たり前すぎて、口に出さない決まりが多くあります。「なぜそう答えたのか」を聞くと、隠れていた決まりが見えてきます。
手順2|「決まった答え」と「その都度の判断」に分ける
書き出した質問を、2つに分けます。
- 決まった答え:誰が答えても同じ内容になるもの
- その都度の判断:お客様の状況によって答えが変わるもの
その都度の判断が必要な質問も、「どんなときに、何を見て決めているか」を言葉にしておくと、ほかのスタッフが迷わずに済みます。どうしても決めきれないものは、担当者へ回すルールにします。
手順3|1か所にまとめ、直す人を決める
書き出した答えは、スタッフ全員が見られる1か所にまとめます。あわせて、営業時間やルールが変わったときに答えを直す人を決めておきます。直す人が決まっていないと、まとめた答えがすぐに古くなってしまいます。運用の役割分担の考え方は接客AI運用の社内体制づくりで紹介しています。
手順4|決まった答えから接客AIに任せる
決まった答えがまとまれば、それはそのまま接客AIに任せる範囲の候補になります。接客AIには決まった答えの質問を任せ、その都度の判断が必要な質問は人へ引き継ぐ形にすると、担当者がいない時間でも返信が止まりにくくなります。答えのまとめ方は接客AIのナレッジベース構築に、人への引き継ぎ方は問い合わせAIのエスカレーション設計に詳しくまとめています。
まとめ
問い合わせ対応の属人化は、担当者の頭の中にある答えを書き出し、決まった答えとその都度の判断に分け、1か所にまとめることで解消に近づきます。決まった答えは接客AIに任せ、判断が必要なものは人が引き取る。この分け方ができると、誰が休んでも返信が続く窓口になります。
担当者から聞いた答えを表やファイルにまとめる作業は、思った以上に手間がかかります。こうした書き出しや整理も、今はパソコンが苦手な人でもAIにたのめるようになりました。いつもの言葉でまとめや事務をたのめるAIKOAIなら、チャットでひと言伝えるだけで、聞き取った内容を分かりやすいファイルに整えてくれます。